こんなとき損害賠償請求できるのは誰か

交通事故の損害賠償請求は、被害者本人が、加害者や保険会社に行うのが原則です。

 

しかし、被害者が死亡した場合や重傷の場合、あるいは被害者が未成年の場合は、被害者本人が損害賠償請求することはできません。

 

よくある事故のケースごとに、損害賠償請求権が誰にあるのか、具体的に見ていきます。

交通事故の被害に遭ったときの損害賠償請求権者記事一覧

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交通事故の被害者が未成年者の場合、損害賠償の請求権は誰にあるのでしょうか。両親のほかに、示談交渉し、示談する権限があるのは誰ですか。交通事故の被害者が未成年者の場合でも、損害賠償の請求権があるのは、被害者本人です。ただし、未成年者は法律行為が制限されるため、示談などの法律行為は、親権者である父母が法定代理人として行います。親権者(両親)がいないときは、未成年後見人の選任を家庭裁判所に申し立て、選任...

交通事故に遭った夫が、植物状態(遷延性意識障害)です。こんなときは、誰が損害賠償請求をすることになるのでしょうか。成年後見人の選任が必要なのでしょうか。被害者に物事を判断する能力(意思能力)がない場合は、家庭裁判所が選任した成年後見人が、法定代理人として法律行為を行います。植物状態の被害者は、自分で損害賠償を請求し、交渉することができませんから、被害者の権利を守るためには、成年後見人の選任が必要で...

友人の運転する車に乗せてもらっていたとき、その友人の過失で交通事故を起こしてしまい、私も負傷しました。友人の保険会社から、治療費や慰謝料は出るのでしょうか。好意同乗・無償同乗であっても、交通事故で負傷した同乗者は、運転者に対して損害賠償を請求できます。好意で乗せてくれた友人に賠償請求するのは、気が引けるかもしれませんが、そういう気遣いは不要です。運転者に損害賠償請求するというのは、運転者の加入して...