交通事故の請求権の消滅時効

交通事故で損害を被った場合に、その損害の賠償などを求めて請求できる請求権には、次の3つがあります。

 

  1. 加害者に対する損害賠償請求権(民法709条・自賠法3条)
  2. 自賠責保険に対する被害者請求権(自賠法16条1項・同17条1項)
  3. 政府保障事業に対する填補金請求権(自賠法72条1項)

 

これらの請求権は、いずれも3年で時効により消滅しますから、注意が必要です。いつから時効が進行するかは、事故による損害(傷害・後遺障害・死亡)ごとに異なります。

 

時効を中断させるには、それぞれ時効中断の手続きが必要です。

交通事故の損害賠償請求権・被害者請求権の消滅時効記事一覧

Point加害者に対する損害賠償請求権は、3年間行使しないと、時効により消滅します。時効は、被害者が「損害および加害者を知った時」から進行します。2つの損害賠償請求権交通事故による損害賠償請求権には、民法の不法行為にもとづく損害賠償請求権(民法709条)と、自動車損害賠償保障法(自賠法)にもとづく損害賠償請求権(自賠法3条)があります。交通事故の内容により、どちらの損害賠償請求権を行使するのか異な...

Point自賠責保険に対する被害者請求権(直接請求権・仮渡金請求権)は、3年間行使しないと、時効により消滅します。時効は、被害者が「損害および加害者を知った時」から進行します。万が一、被害者請求権が時効消滅していても、加害者に対する損害賠償請求権が時効になっていなければ、自賠責保険に請求できる方法もあります。自賠責保険に対する被害者請求権交通事故により損害を被った被害者には、加害者に対する損害賠償...

Point政府保障事業に対する填補金請求権は、3年間行使しないと時効により消滅します。時効は、権利を行使できる時から進行します。ひき逃げ事故などで加害者と見られる者との間で争いがある場合は、自賠法3条による損害賠償請求権が存在しないことが確定した時から時効が進行します。填補金請求権の消滅時効政府の保障事業は、「自賠責保険でも救済されない交通事故の被害者」を保護するための制度です。自動車損害賠償保障...

Point加害者に対する損害賠償請求権、自賠責保険に対する被害者請求権の時効中断には、それぞれ別々に手続きが必要です。被害者請求権の時効中断には、自賠責保険会社に時効中断申請書を提出します。損害賠償請求権の時効中断には、請求・差押え・承認などの方法があります。時効の中断時効の中断とは、時効の進行中に一定の事由が生じた場合に、それまでに経過した期間を無意味なものとし、改めて時効を進行させるものです。...