裁判は最も強力な解決手段

民事訴訟の提起は、交通事故の紛争解決において最後の手段であり、最も強力な方法です。

 

最後の手段とされるのは、裁判による解決は、費用・時間・手間がかかるからです。できれば、裁判所の判決をもらわず解決したいところです。

 

ただし、賠償責任の有無や過失割合などで争いがあり、話し合いによる解決が難しい場合は、裁判を恐れてはいけません。最初から「裁判は避けたい」と思っていると、示談交渉は上手く進みません。強気の姿勢を示すことが大切です。

 

裁判の場合は、遅延損害金が認められます。勝訴すれば、訴訟費用はもちろん、弁護士費用も相手方に請求できます。裁判だけに認められるメリットがあります。

 

さらに、近年は判決までの期間が短縮傾向にあります。しかも、訴訟を提起した場合でも、多くは裁判上の和解により解決しています。判決が出されるよりも短い期間で解決されます。

交通事故の損害賠償を民事訴訟・裁判で解決記事一覧

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Point請求金額が60万円以下の金銭請求事件については、簡易裁判所で、少額訴訟手続きを利用できます。審理は1回の口頭弁論期日で終了し、即日、判決が言い渡されます。過失割合に争いがなく、物損のように損害の把握が容易な事案に適します。逆に、相手が過失相殺を争ってくるようなケースでは、少額訴訟での解決は困難です。目次60万円以下の損害賠償請求は少額訴訟を利用できる少額訴訟手続の6つの特徴少額訴訟が適す...

突然、裁判所から訴状が送られてきたら、誰だって驚くでしょう。「えっ? これ何? どうして訴えられるの? こっちは被害者なのに…。」「何かの間違い? それとも新手の詐欺?」ここでは、債務不存在確認訴訟とは何か、加害者側(保険会社)から債務不存在確認訴訟を提起されたらどう対応すればいいのか、についてまとめています。Point債務不存在確認訴訟が提起されたとき、被害者側は、反訴(損害賠償請求訴訟)を提起...

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