裁判は最も強力な解決手段
民事訴訟の提起は、交通事故の紛争解決において最後の手段であり、最も強力な方法です。
最後の手段とされるのは、裁判による解決は、費用・時間・手間がかかるからです。できれば、裁判所の判決をもらわず解決したいところです。
ただし、賠償責任の有無や過失割合などで争いがあり、話し合いによる解決が難しい場合は、裁判を恐れてはいけません。最初から「裁判は避けたい」と思っていると、示談交渉は上手く進みません。強気の姿勢を示すことが大切です。
裁判の場合は、遅延損害金が認められます。勝訴すれば、訴訟費用はもちろん、弁護士費用も相手方に請求できます。裁判だけに認められるメリットがあります。
さらに、近年は判決までの期間が短縮傾向にあります。しかも、訴訟を提起した場合でも、多くは裁判上の和解により解決しています。判決が出されるよりも短い期間で解決されます。