後遺障害に対する損害賠償額の計算例

事例と計算方法

次のような事例で、後遺障害等級が異なる3つのケースを考えます。

 

  • 被害者は、35歳の男性会社員で、年収400万円。
  • 加害者と被害者の過失割合は 9対1(すなわち、過失相殺率 10%)

 

ここでは、後遺障害に関する損害(後遺障害逸失利益と後遺障害慰謝料)の計算例をご紹介します。

 

後遺障害逸失利益の計算

後遺障害逸失利益は、次の計算式で求めます。

 

基礎収入 × 労働能力喪失率 × 労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数

 

計算式の説明はこちらをご覧ください。

 

基礎収入は400万円です。労働能力喪失率は労働能力喪失率表より、ライプニッツ係数はライプニッツ係数表より、それぞれ求めます。

 

ライプニッツ係数は、現行の年3%のライプニッツ係数を用いています。2020年3月31日以前に発生した事故については、年5%のライプニッツ係数が適用されます。

 

後遺障害慰謝料の計算

後遺障害慰謝料は、裁判所基準の後遺障害慰謝料表より求めます。後遺障害慰謝料は、後遺障害等級に応じて慰謝料の基準額があります。

 

むち打ち症で「14級9号」が認定されたケース

後遺障害14級の労働能力喪失率は5%です。労働能力喪失期間が5年認められたとすると、ライプニッツ係数は4.5797です。

 

後遺障害逸失利益は、

 

400万円 × 5/100 × 4.5797 = 91万5,940円

 

逸失利益 91万5,940円
慰謝料 110万円
合計 201万5,940円

 

被害者の過失を10%としていますから、過失相殺後の額は、

 

201万5,940円 × 0.9 = 181万4,346円

 

自賠責保険の後遺障害14級の支払限度額は75万円ですから、差額は任意保険会社が支払います。

 

むち打ち症で「12級13号」に認定されたケース

後遺障害12級の労働能力喪失率は14%です。労働能力喪失期間が10年認められたとすると、ライプニッツ係数は8.5302です。

 

後遺障害逸失利益は、

 

400万円 × 14/100 × 8.5302 = 477万6,912円

 

逸失利益 477万6,912円
慰謝料 290万円
合計 767万6,912円

 

被害者の過失を10%としていますから、過失相殺後の額は、

 

767万6,912円 × 0.9 = 690万9,221円

 

自賠責保険の後遺障害12級の支払限度額は224万円ですから、差額は任意保険会社が支払います。

 

神経系統の機能障害で「9級10号」に認定されたケース

後遺障害9級の労働能力喪失率は35%です。労働能力喪失期間が67歳まで認められたとすると、就労可能年数32年に対応するライプニッツ係数は20.3888です。

 

後遺障害逸失利益は、

 

400万円 × 35/100 × 20.3888 = 2,854万4,320円

 

逸失利益 2,854万4,320円
慰謝料 690万円
合計 3,544万4,320円

 

被害者の過失を10%(過失相殺率10%)としていますから、過失相殺後の額は、

 

3,544万4,320円 × 0.9 = 3,189万9,888円

 

自賠責保険の後遺障害9級の支払限度額は616万円ですから、差額は任意保険会社が支払います。

 

まとめ

交通事故で後遺障害が残った場合、正当な損害賠償を受けられるかどうかは、適正な後遺障害等級が認定されるかどうかがポイントです。

 

特に、むち打ち症のような神経障害は、後遺障害等級の認定がされず、非該当となることがよくあります。そんなときは、弁護士に相談すると解決できる場合があります。

 

まずは、無料相談をおすすめします。

 

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