対人・対物賠償責任保険に特有の免責事由

Point
  • 対人・対物賠償保険は、任意自動車保険全体に共通する免責事由のほか、被保険者と被害者との間に一定の関係がある場合は免責とする規定があります。
  • 自賠責保険に比べ免責事由が多いので注意が必要です。

 

賠償責任保険は、被保険者が「加害者になった場合に備える保険」です。対人賠償保険、対物賠償保険があります。対人賠償保険は、被害者救済の機能も備えた任意保険です。

 

対人・対物賠償保険には、任意保険に共通の免責事由のほか、対人・対物賠償保険に特有の免責事由があり、被保険者と被害者との間に一定の関係がある場合には免責とされています。

 

ここでは、対人賠償保険と対物賠償保険に特有の免責事由をまとめています。

 

対人賠償保険に特有の免責事由

対人賠償保険は、次のいずれかの者が被害者となった場合(生命または身体が害された場合)は、保険金が支払われません。

 

  1. 記名被保険者
  2. 被保険自動車を運転中の者またはその父母、配偶者もしくは子
  3. 被保険者の父母、配偶者または子
  4. 被保険者の業務に従事中の使用人
  5. 被保険者の使用者の業務に従事中の他の使用人

    (被保険者が被保険自動車をその使用者の業務に使用している場合に限ります)

※業務については、労災保険の対象となる業務で、家事は含まれません。

 

[1]は対人賠償保険という保険の趣旨から免責とされているものです。

 

[2]と[3]は、家族が被害者となった場合、通常は被害者から賠償請求がされないこと、保険があるために賠償請求が促進される結果となることを防止することから設けられています。

 

[4]と[5]は、業務により生じた損害は労災保険などによる救済に委ねるという趣旨からの規定です。

 

[1]と[2]は、全ての被保険者について免責(絶対的免責)となりますが、[3]~[5]については、被保険者ごとに免責となるか個別に判断(相対的免責)されます。

 

飲酒運転による事故は免責とならない

飲酒運転は重い罰則が科されますが、被害者の保護・救済の観点から、賠償責任保険では飲酒運転を理由として免責とはならず、保険金が支払われます。

 

対物賠償保険に特有の免責事由

対物賠償保険でも、上記[1]~[3]に該当する者の所有、使用または管理する財物が滅失、破損または汚損された場合には、保険金は支払わないとされています。

 

[3]については、対人賠償の場合と同様に、被保険者ごとに免責となるか個別に判断(相対的免責)されます。

まとめ

対人賠償保険は、自賠責保険だけでは賠償しきれない場合に備える保険です。対物賠償保険は、自賠責保険が補償しない相手の物損に対する賠償に備える保険です。

 

被害者を救済し、相手の損害を補償する保険ですが、自賠責保険が賠償責任者以外の被害者すべてを補償対象とするのと違い、任意保険の場合は被害者が家族の場合など一定の関係にある場合は保険金が支払われません。

 

そんなとき、自分の掛けている傷害保険や車両保険を利用できる場合がありますから、確認してみましょう。

 

ここで紹介しているのは一般的な内容です。保険会社や個々の保険によって異なることがありますから、必ず、ご自身の保険契約・保険約款をご確認ください。

 

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